新しい人

◆コロサイ人への手紙3章9節~17節

3:9 互いに偽りを言ってはいけません。あなたがたは、古い人をその行ないといっしょに脱ぎ捨てて、
3:10 新しい人を着たのです。新しい人は、造り主のかたちに似せられてますます新しくされ、真の知識に至るのです。
3:11 そこには、ギリシヤ人とユダヤ人、割礼の有無、未開人、スクテヤ人、奴隷と自由人というような区別はありません。キリストがすべてであり、すべてのうちにおられるのです。
3:12 それゆえ、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者として、あなたがたは深い同情心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。
3:13 互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。
3:14 そして、これらすべての上に、愛を着けなさい。愛は結びの帯として完全なものです。
3:15 キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。
3:16 キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。
3:17 あなたがたのすることは、ことばによると行ないによるとを問わず、すべて主イエスの名によってなし、主によって父なる神に感謝しなさい。

◎背景

コロサイの教会内には、グノーシス主義(キリストの受肉や人間性を否定する思想)と呼ばれる異端的教えがはびこっていました。手紙を読むと、これが 儀式主義や禁欲主義とも結びついてコロサイの教会を混乱させていたことが伺えます。ローマの獄中につながれていたパウロがコロサイの教会に福音の真理に立 ち帰るようにと書いたのがこの手紙です。「キリストが教会のかしら」であり、「教会にとって必要なものはこのキリストの内にある」というのがコロサイ人へ の手紙の中心テーマです。3章は、その「キリストによって新しくされた人」、「新しい人」の生き方を教えています。

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Ⅰ.キリストの平和に満たされて生きる

キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。(コロサイ3:15)

1.キリストの平和(平安)に満たされた生き方

①キリストの平和が支配するために、みことばを自分の思いとする

自分の心を明け渡し、みことばで満たすことが必要です。ディボーションを通し、みことばを暗証し、また繰り返し告白することを通して、みことばを自分の思いにすることが大切です。

②キリストの平和が支配するために、みことばを全ての関係に適応する

作り主である神さまとの関係、自分自身との関係、隣人との関係、すべての関係の中にみことばを適用していくことが必要です。
2.キリストの平和(平安)を基準とした生き方

①「キリストの与える平安」を知ること

キリストとの親密な関係は、私たちの心に平安を与えます。それはこの世が与えるものとは違うと主イエスは語られました。(ヨハネ14:27)

①「キリストの与える平安」を求めること

「キリストの与える平安」は私たちが、神の御心にとどまることによって与えられ、神の御心を選んで進んでいくことによってより確かなもの、揺るがないものとされていきます。

3.キリストの平和(平安)と感謝の心

◎神様は創造主であり私たちの父です。私たちの心に神様に対する感謝があるならば、キリストの平安が支配することを容易にします。感謝にあふれるならば、平安によって満たされるのです。

Ⅱ.キリストのことばに根差して生きる
キリストのことばを、あなたがたのうちに豊かに住まわせ、知恵を尽くして互いに教え、互いに戒め、詩と賛美と霊の歌とにより、感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい。(コロサイ3:16)

1.みことばは生きている

主イエスは「わたしがあなたがたに話したことばは、霊であり、またいのちです。」(ヨハネ6:63)と語られました。みことばはキリストのいのちそのものです。

2.みことばは私たちの生活にいのちをもたらす

みことばは神の御心そのものです。私たちが心を明け渡すのであれば、みことばは意志を持って私たちの中に豊かに生きはじめるのです。

3.賛美は、私たちに霊的な活力を与える

私たちが神を賛美する時に、みことばに宿っている神の力が開放されます。

Ⅲ.主イエスのみ名のために生きる

あなたがたのすることは、ことばによると行ないによるとを問わず、すべて主イエスの名によってなし、主によって父なる神に感謝しなさい。(コロサイ3:17)

1.主イエスの御名にある権威

①主イエスの御名による祈り

「イエス・キリストの愛と義、恵みに満ちたご人格」
「イエス・キリストの十字架と復活」
「イエス・キリストの全てにまさる権威と力」
「イエス・キリストの栄光の富」
これらすべてのものが主イエスの御名に含まれているのです。

②神のみことばという契約書

主イエスの御名には絶大な力がありますが、私たちはそれをかってに使うことはできません。必ず神のみことばという契約に立ってその範囲でしか使うことができません。

◇委任状

司法書士や不動産屋さんに委任状を渡すことがあります。彼らは依頼者の代理人として法的な手続きを代行するわけですが、かならずそこには契約書が交わされます。

2.主イエスの御名をかかげていきる(キリストのために生きる)

新しくされた人は、キリストのために生きることを願うようになります。キリストのみ名のために生きることがその人の人生の目的となるからです。

主イエスの御名を私たちの願いをかなえるための「道具」にするのではなく、私たちが主イエスの御手にある道具、忠実な代理人とならなければならないのです。その時に主の御名は絶大な力を発揮するのです。