いいことの終わり 「星のように 砂のように」より

 ちょっと否定的な考えですが「すべてのよきことには終わりがあります」。しかしこれは事実です。私たちの地球は、新しいエルサレムのときに新しく生まれるのです(黙示21:2)。これは、あなたのお気に入りの庭も麗しい夕暮れの想い出も燃えてなくなるということです。あるいは私たちはこの出来事を見ずに、主に直接まみえるかもしれません。永遠のものはありません。教会も同じです。教会は歳をとって終わりのときを迎えます。ある教会はゆっくりと、しかし間違いなく終わりを遂げます。

 自分の教会の将来を確かなものとする唯一の方法は、子どもや孫を産むように再生産することです。自分のDNAを保つ方法はそれしかありません。私はあちこち旅行してこのことを牧師たちに話します。私はこのことについて十分経験するだけの年齢となりました。これまで多くの教会が成長し、十年あるいは十五年でそのピークを迎えてくるのを見てきました。して彼らはそれが永遠に続くと思っています。

 私が語っている教会というものは誰もが独身だったのに、今では四十代、ロックバンドのメンバーは五十代です。明日のことは分からないのです。今楽しくやっていて、それがこれからもずっと続くと思っています。確かに神の恵みと祝福を経験していいます。しかし、現実は終わりがあるのです。

 友人の牧師のひとりで七十八歳になってもまだ説教している人がいます。別の牧師は七十五歳で定年退職しました。年配の教会員ばかりの教会を中年の牧師にバトンタッチして、昔そうだったように、ユースのリバイバルが起こるのを期待しています。十年、二十年前にもっと若い牧師に委ねることができたらもっと良かったのです。リーダーを弟子訓練して新しい場所に教会を増殖することができたら、ずっと良かったのです。教会のリーダーのDNAは大切です。その代わりとなるものはありません。教会が継続できたのに消滅してしまうのは残念というしかありません。

ラルフ・モア著 「星のように 砂のように」より

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