２０１３年：礼拝メッセージ

聖書の語っている「成長」とは、私たちが、神の子どもとして、キリストに似たものに造り変えられていくことです。聖書は、私たち人間がもともとは神の形に造られたと教えています。

聖書は、神さまも人間も霊的な（スピリチャルな）存在だと語っています。新約聖書から一か所だけ引用するなら、ヨハネの福音書の４章２４節が、この大切なテーマに触れています。「神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません」（ヨハネ４：２４）

肉体も、適切な食事を取り、運動をし、休息と取らなければ、健康を保ち、成長することができません。霊的な成長も同様に健康管理が必要だと思いま す。そして、罪によって痛んだ私たちの霊が神さまとの関係の中で回復され、成長していくためには、聖書の教える優先順位を知っていることがとても大切で す。

イエスさまは、あなたの救い主です。解放者、癒し主、良き羊飼い、創造者である父なる神との間に立つ、ただ一人の仲介者、あなたを決して裏切ること のない真の友でもあります。イエスさまは、私たちの全てを知り、心から愛し、私たちを最善の計画の中に生かしてくださる創造主なるお方です。

聖書はこのような素晴らしいイエスさまが、聖霊として神の子どもとされた私たちの内に住んでくださると約束しています。私たちは神の家だと書かれています。

聖書は、「彼（キリスト）に信頼する者は、失望させられることがない。」と語っています。今日、あなたはこのイエス様とどんな関係をもっているでしょうか？

聖書は、私たち人間が神の形に似せて造られた存在であると教えています。聖書に記されている本来の人間の姿は、創造主である神の愛するパートナーと して造られたまったく健康で、精神肉体すべての面でバランスのとれた罪のない、うるわしい存在でした。まさに神の作品（最高傑作）であったのです。しか し、罪が入ってきた時に、神に似せて造られた人間の姿は損なわれてしまいました。それと同時に創造主である神との関係も損なわれてしまったのです。イエ ス・キリストは、十字架の死を通して私たちの身代わりとなり、私たちの全ての罪を清算し、壊れてしまった父なる神と人間との関係を再び回復するために来ら れたのです。

私たちがなかなか変われないのは、こども時代に抱えていた劣等感、罪責感、親からの過度な期待、こういった否定的な鎖で、私たちの自己像（セルフ・ イメージ）がんじがらめに縛られているからかもしれません。しかし、それ以上に私たちを縛り、私たちの自己像を傷つけているのは、聖書は罪であると教えて います。そんな自分で自分をどうにもできない私たちをキリストは解放するために来てくださったのです。

さて、私たちがどんなに自分に劣等感をもち、自分を愛せなかったとしても、私たちを罪から贖い救い出してくださったイエスさまは全く異なる視点で私 たちをご覧になっています。「私たちは神の作品であって、良い行ないをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。」（エペソ２：１０）「わたし の目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」（イザヤ４３：３）これが、私たちをお造りなられた神様の視点、私たちに向けられている眼 差しです。

救い主キリストは、様々な否定的な思いの虜になっている私たちの心を開放し、自由にしてくださるお方です。